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Google Workspace 7月アップデート:GeminiがDriveの動画・文書を自動要約

「1時間の会議録画を読み返す時間がない」「ドライブに溜まったPDFの内容を素早く把握したい」――そうした業務の非効率さを感じている担当者は多いでしょう。Googleは2026年7月、Google Workspaceの最新フィーチャードロップを公開し、Gemini AIをさらに深くWorkspaceに統合する複数の新機能をリリースしました。Google DriveでのAI動画要約・Q&A、Google Docsの多言語AI生成拡張、GmailのAI文章リファイン機能の強化、そしてセキュリティ面ではWindowsログインでのFIDO2物理セキュリティキー対応など、企業の生産性向上とセキュリティ強化に直結するアップデートが揃っています。本記事では、各機能の概要と企業導入における実務的なポイントをIT担当者向けに解説します。

GeminiがGoogle Driveの動画・PDFを自動要約——会議録画もQ&A形式で確認可能に

GeminiがGoogle Driveの動画・PDFを自動要約——会議録画もQ&A形式で確認可能に

Photo by Igor Omilaev on Unsplash

今回のアップデートで最も注目すべき機能が、Gemini in Driveによる動画ファイルとPDFへのAI要約・Q&A対応です。新機能により以下が可能になりました。

・**動画の自動要約**:Driveに保存されたMeetの会議録画などを開くと、Geminiが内容を要約しアクションアイテムをリストアップ。Q&A形式での質問も可能です。

・**PDFサマリーカード**:PDFを開くとGeminiが内容を要約し、「提案書のドラフトを作成する」「面接質問をリストアップする」など次のアクションを提案します。

・**「Catch me up」機能**:ドキュメントへの変更内容をAIが自動要約。会議への参加が難しかった社員や後からキャッチアップしたい管理職に有用です。

これらの機能はGoogle Workspace Business Standard以上のプランで利用可能です。

Google DocsのGemini AI、日本語を含む19言語に対応拡大

Google DocsのGemini AI、日本語を含む19言語に対応拡大

Photo by Scott Graham on Unsplash

Gemini in Google Docsのアシスト機能が2026年7月15日から対応言語を拡張。従来の英語・日本語など8言語に、中国語(簡体字)・オランダ語・マレー語・ポーランド語・インドネシア語など11言語を追加し、計19言語に対応します(Rapid Releaseドメインは7月15日開始済み、Scheduled Releaseは8月1日以降)。

合わせて強化された主な機能は次の通りです。

・**「Help me create」強化版**:DriveやGmail、Chatのデータを横断参照し、フォーマット済みの初稿を自動生成します。

・**文書スタイル一致(Match Writing Style)**:特定のソースに合わせた文体・トーンを統一できます。

・**フォーマット一致(Match Doc Format)**:既存文書の見出し・表・フォント構成を別の文書に反映。社内テンプレートへの準拠が容易になります。

グローバルに展開する企業や多国籍チームを持つ組織での活用の幅が広がります。

GmailのAI文章リファインが自由記述に対応——定型フレーズからの脱却

GmailのAI文章リファインが自由記述に対応——定型フレーズからの脱却

Photo by Stephen Phillips - Hostreviews.co.uk on Unsplash

Gemini in Gmailの「Help me write」機能にカスタムリファイン(文章改善)機能が追加されました。これまでは「丁寧にする(Formalize)」「短くする(Shorten)」などプリセットのみでしたが、今回のアップデートによりプロンプトバーに自由なテキストで指示を入力してドラフトを修正できるようになります(Scheduled Releaseは8月5日以降展開)。

**活用例:**

・「要点を3点の箇条書きにまとめて」

・「謝罪の文言をより柔らかいトーンに変更して」

・「件名から本題に素早く入る構成に書き直して」

定型処理では対応しきれなかった細かなトーン調整や構成変更を自然言語で指示できるため、顧客対応や営業担当者のメール作成時間短縮に直結します。管理者側での設定変更は不要で、ユーザーが即時利用を開始できます。

WindowsログインでFIDO2セキュリティキーが利用可能に——GCPWのセキュリティ強化

Google Credential Provider for Windows(GCPW)が、FIDO2準拠の物理セキュリティキーを2段階認証(2SV)の第2要素として利用できるようになりました(2026年7月14日、全Workspace顧客向けに展開開始)。GCPWはWindowsサインインにGoogle Workspaceアカウントを使うための無償ツールです。

**企業担当者が確認すべき対応ポイント:**

1. YubiKeyなどFIDO2対応の物理セキュリティキーを調達・配布する

2. Admin ConsoleでGCPWの2SV強制設定を有効化する

3. Bluetooth接続のモバイルデバイスからのパスキー認証にも対応

4. エンドユーザー側の個別設定は不要で、管理者が一括制御できる

フィッシングやパスワードリスト攻撃への強力な耐性を持つFIDO2認証は、ゼロトラスト推進を進める企業に特に有効な施策です。

今すぐ確認すべき企業向け導入チェックリスト

今すぐ確認すべき企業向け導入チェックリスト

Photo by Growtika on Unsplash

今回の7月フィーチャードロップを活用するために、以下のチェックリストで自社の準備状況を確認してください。

□ **利用プランの確認**:Drive動画要約やGemini in Docsの新機能はBusiness Standard以上が対象。

□ **リリーストラックの把握**:Admin Consoleで自組織のRapid/Scheduled Release設定を確認し、展開スケジュールを把握する。

□ **GCPW + FIDO2の展開計画**:物理セキュリティキー未導入の場合、調達・設定・ユーザー教育の計画を立てる。

□ **AI利用ポリシーの整備**:GeminiはWorkspaceデータを参照するため、どの範囲の情報をAIに処理させるかのポリシーを明確にする。

GoogleはWorkspaceのコンテンツについて、他の顧客向けへの使用や無断でのAIモデルトレーニングへの利用は行わないと説明しています。ただし社内のデータガバナンスポリシー整備は企業側の責任となるため、IT部門と情報セキュリティ部門が連携して対応することを推奨します。

よくある質問

Gemini in DriveのAI動画要約機能は、どのプランから利用できますか?

Google Workspace Business Standard以上のプランで利用可能です。Business Starterでは一部Gemini機能が制限されます。自社のプランはAdmin Console(admin.google.com)の「お支払い」または「アカウント」メニューから確認できます。

GCPWのFIDO2セキュリティキー対応は、管理者側でどのように設定しますか?

Admin Consoleで2段階認証(2SV)の強制設定を有効化し、セキュリティキーを第2要素として許可する設定を行います。エンドユーザー側には独自の設定項目はなく、管理者が一括制御できます。YubiKeyなどFIDO2準拠のデバイスが別途必要です。

Gemini in Driveで動画やPDFを要約する際、社内の機密情報は外部に漏れませんか?

Googleは、Workspaceのコンテンツは他の顧客向けに使用されず、許可なく生成AIモデルのトレーニングにも使用されないと説明しています。ただし、組織固有のデータ分類ポリシーや利用ルールは企業側で別途整備することを推奨します。

Google Docsの多言語Gemini対応はいつから使えますか?日本語は含まれますか?

日本語は以前から対応済みです。今回は新たに11言語が追加され計19言語対応となりました。Rapid Releaseドメインは2026年7月15日から段階展開中、Scheduled Releaseドメインは2026年8月1日以降に展開予定です。

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