Windows・Officeお困り事解決

9月パッチ適用後にUSBスピーカー・ヘッドセットの音が出なくなった時の対処法

2026年9月8日に配信されたWindows 11向けの月例セキュリティ更新プログラム「KB5124008」を適用した後、USB接続のスピーカーやヘッドセット、USBオーディオ変換アダプターで突然音が出なくなったという報告が相次いでいます。症状はデバイスマネージャーへの「コード10」エラー表示、音量調整が一切反応しない、マルチチャンネル音声機能の失敗など多岐にわたります。Microsoftはこの問題を公式に認識しており、2026年9月14日に定例外の緊急パッチ「KB5129195」を配信しましたが、すべての症状が解消されたわけではありません。本記事では、影響を受けているかどうかの確認方法と、段階的な対処手順をIT担当者・一般ユーザー向けにわかりやすく解説します。

今回の不具合の概要と影響範囲を確認しよう

今回の不具合の概要と影響範囲を確認しよう

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今回のUSBオーディオ不具合は、2026年9月8日配信の月例パッチ「KB5124008」(Windows 11 24H2・25H2向け)と「KB5124012」(26H1向け)の適用をきっかけに発生しています。Microsoftが影響を受けるとして示しているのは「USB Audio Class 1.0」規格に準拠したデバイスです。USB接続のスピーカーやヘッドセット、USBオーディオ変換アダプターの多くがこの規格に該当します。

確認されている主な症状は以下の通りです。

・デバイスマネージャーに「このデバイスを開始できません。(コード 10)」が表示される

・音声が一切出力されない、または音量がゼロのまま変更できない

・8チャンネル・3Dオーディオなどのマルチチャンネル機能が失敗する

・マイクが動作しない

まず「設定」→「システム」→「バージョン情報」でWindowsのバージョンが24H2・25H2・26H1であること、そして「Windows Update」の更新履歴にKB5124008またはKB5124012が記録されていることを確認してください。これらが当てはまり、USB接続のオーディオ機器を使用しているなら、今回の不具合の影響を受けている可能性が高いです。

まず試すべき基本的な対処手順

まず試すべき基本的な対処手順

Photo by Clint Patterson on Unsplash

複雑な操作の前に、以下の基本的な手順を順番に試してください。多くのケースでこの段階での確認・操作だけで改善します。

**① Windows Updateで緊急パッチ「KB5129195」を適用する**

Microsoftは2026年9月14日に定例外の緊急累積更新「KB5129195」(26H1向けはKB5129194)を配信しました。この更新はWindows Updateから自動的に配信されますが、まだ適用されていない場合は「設定」→「Windows Update」→「更新プログラムの確認」を実行してください。この更新によりマルチチャンネルオーディオの失敗は修正されています。

**② USBデバイスの抜き差しと別ポートへの差し替え**

PCの電源を入れたままUSBオーディオ機器をいったん取り外し、10秒ほど待ってから再度接続します。また、別のUSBポートに差し替えることで認識が改善するケースがあります。

**③ PCの再起動**

接続状態を変えても改善しない場合は、PCを完全に再起動してください。「スタート」→「電源」→「再起動」(シャットダウンではなく再起動を選ぶ点に注意)を実行します。

**④ イヤホンジャック(3.5mm端子)での代替確認**

PC本体のイヤホン端子に別のスピーカーやイヤホンを接続して音が出るか確認します。ここで音が出れば、機器本体の故障ではなく今回の不具合が原因と判断できます。

デバイスマネージャーからドライバーを再初期化する手順

デバイスマネージャーからドライバーを再初期化する手順

Photo by Alexey Demidov on Unsplash

上記の基本手順で改善しない場合、デバイスマネージャーからドライバーを再初期化することで復旧できるケースがあります。特に「コード10」エラーが出ている場合に有効です。

**手順:**

1. スタートボタンを右クリックし、「デバイス マネージャー」を選択して開く

2. 「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」をクリックして展開する

3. 問題のあるUSBオーディオデバイスを右クリックし、「デバイスを無効にする」を選択する

4. 数秒待ってから、同じデバイスを右クリックし「デバイスを有効にする」を選択する

5. 正常に動作するか確認する

上記で改善しない場合は、ドライバーをいったんアンインストールして自動再インストールする方法も有効です。

1. 問題のあるUSBオーディオデバイスを右クリックし「デバイスのアンインストール」を選択

2. 確認ダイアログで「アンインストール」をクリック

3. メニューバーの「操作」→「ハードウェア変更のスキャン」を選択し、ドライバーの自動再インストールを待つ

4. 完了後、音声が再生されるか確認する

この手順は管理者権限のあるアカウントで実行してください。

音声の出力先・サウンド設定を見直すポイント

音声の出力先・サウンド設定を見直すポイント

Photo by Egor Komarov on Unsplash

ドライバー操作を行う前に、Windowsのサウンド設定側で出力先がずれていないかも確認しておきましょう。Windows Updateのタイミングで、既定の再生デバイスが意図せず切り替わることがあります。

**既定の再生デバイスを確認・変更する手順:**

1. タスクバー右下のスピーカーアイコンを右クリックし、「サウンドの設定を開く」を選択

2. 「出力」欄に表示されているデバイスが、使用したいUSBオーディオ機器になっているか確認する

3. 別のデバイスが選択されている場合は、プルダウンから使用するUSB機器を選び直す

**音量ミキサーも確認する:**

アプリごとに出力先が個別設定されている場合があります。「サウンドの設定」→「音量ミキサー」を開き、使用中のアプリ(TeamsやZoomなど)の出力先がUSBオーディオ機器になっているかも確認してください。

**マイクが使えない場合:**

「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「マイク」を開き、アプリへのマイクアクセスが許可されているかを確認します。Updateのタイミングでアクセス許可がリセットされるケースも報告されています。

IT担当者向け:社内展開での注意点と今後の対応方針

IT担当者向け:社内展開での注意点と今後の対応方針

Photo by Clint Patterson on Unsplash

複数台のPCを管理するIT担当者は、個別対応に加えて組織全体での対応方針も検討が必要です。以下のポイントを押さえておきましょう。

**緊急パッチKB5129195は自動適用対象であることを確認する**

KB5129195はセキュリティ上の脆弱性対策も含む更新のため、不具合が出ていないPCにも自動で配信されます。WSUS(Windows Server Update Services)やMicrosoft Intuneを使って社内展開している場合も、この更新の配信ステータスを確認し、未適用端末がないよう管理してください。

**コード10エラーが残存する端末への当面の対応策**

KB5129195適用後もコード10エラーや無音が解消しない場合、Microsoftは現在も修正に取り組んでいます。当面の回避策として、影響を受けているユーザーにはPCの3.5mm端子接続のオーディオ機器への一時的な切り替えを案内することを検討してください。KB5124008のアンインストールはセキュリティリスクを伴うため、原則として推奨しません。

**Microsoftの公式情報を定期的に確認する**

MicrosoftはWindows Healthダッシュボード(learn.microsoft.com)に既知の問題と修正状況を随時更新しています。今後追加の修正パッチが配信される予定のため、同ページを定期的に確認し、最新情報に基づいて対応することが重要です。

よくある質問

KB5124008をアンインストールして音声不具合を解消してもいいですか?

KB5124008は多数のセキュリティ脆弱性を修正する重要な更新プログラムです。アンインストールすることでセキュリティリスクが生じるため、Microsoftも推奨していません。まず緊急パッチKB5129195の適用とデバイスマネージャーでの再初期化を試みてください。

Bluetoothスピーカーや有線(3.5mm)接続のイヤホンにも影響はありますか?

今回の不具合の影響を受けるのは「USB Audio Class 1.0」規格に準拠したUSB接続のオーディオデバイスのみです。Bluetooth接続や3.5mmイヤホンジャック経由の有線接続は影響を受けないとMicrosoftが公表しており、代替手段として活用できます。

Windows 10のPCでも同じ不具合が起きますか?

今回報告されている不具合はWindows 11(24H2・25H2・26H1)が対象です。Windows 10 22H2向けにもESU(延長セキュリティ更新)ユーザー向けに別パッチが配信されていますが、USBオーディオの症状についてはWindows 11での報告が中心となっています。

デバイスマネージャーにUSBオーディオ機器が表示されない場合はどうすればいいですか?

デバイスマネージャーのメニュー「表示」→「非表示のデバイスの表示」を選択し、その後「操作」→「ハードウェア変更のスキャン」を実行してください。それでも表示されない場合、別のUSBポートへの差し替えや、PCを完全シャットダウンして再起動することで認識されるケースがあります。

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